日本航空の経営問題が表面化になっている現在、偶然にも山崎豊子さん原作「沈まぬ太陽」が公開される。
先週の木曜日に、この映画を試写会で見てきた。
渡辺謙が、この話の主人公、国民航空社員「恩地元(おんち はじめ)」
そして、かつて労働組合の副委員長として恩地とともに闘い、やがて出世のためには手段を選ばない野心家の「行天四郎(ぎょうてん しろう)」に三浦友和。
ストーリーは過去と現在を交互にして展開していく。
映画の最初のほうで、昭和60年に起きたジャンボ墜落のシーン。
そして、昭和30年代の組合活動をきっかけにパキスタンのカラチ、イランのテヘラン、ナイロビと行天四郎のエリートコースとは間逆の勤務地。
海外勤務最初のカラチでは、日本人学校がなかったので子どもたちは自宅で自習の日々。
会社への詫び状を書けば、日本に戻れるようにすると行天から話されても詫び状を書くことに抵抗を覚え拒否をした恩地。
その後もさまざまなことがあり、結末は、多分こうなるだろうなと想像していたが見事に裏切られた。
見ていて私は、どうしてここまで、こだわるのだろうか? そのこだわりのために家族は・・・・。
@「私なら夫にもう少し大人になったら・・・」と、言うだろうか?
それとも、A「そんな会社いっそのこと辞めれば・・・」か
B「心のままに・・・決めたことに、ついていくから・・・」と言うか?
・・・・その場になってみないと分からないなと思ったのが正直な私の気持ち。 ただ、これまでのことを振り返れば結構Bだったような気がする。
この映画の原作者である山崎豊子さんに興味を持った。
「白い巨塔」「沈まぬ太陽」
物語の主人公と主人公とは間逆の考え方、生き方のサブキャラ。
そして、その舞台となる大学病院内の争い、航空会社での力関係等、
それぞれの業界を事前取材。
この映画は3時間22分(間に10分間の休憩)だったけど、長さは感じなかった。唯一、最後の1時間から首が痛くなったことぐらい。そんなに前のほうではなかったのだけれども・・・。
さて映画のタイトルでもある「沈まぬ太陽」とは、いったい何を表すのだろうか? 夫と帰り道、それぞれの考えを話しながら家路についた日だった。
*追記
10月29日号「週刊新潮」に今回の「沈まぬ太陽」について渡辺謙さ んと作家の高杉良さんの対談が掲載されていました。
その中で高杉さんが話されていたことに驚きました。渡辺謙扮する「恩地元」にはモデルがいたそうです。
山崎豊子さんがたまたま旅行されたアフリカで、その人に出会ったということです。
そしてその人に取材を申し込むが2度3度断られても、さらに取材を申し込む。最後には「あなたには話す義務があるんだ」と山崎さんが言ったことで、その人は取材を受ける決断をしたそうです。
「沈まぬ太陽」
追伸:秋もだんだん深まりつつある日々。職場の近くに咲いていた金木犀を撮りました。あたり一面に金木犀の良い香りがしていました。




